エリンギ・エノキ・鳥取・北村きのこ園 公式ウェブサイト

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きのこ通信

きのこ通信


美味しいエリンギができるまで


 今やきのこは一年を通じて食卓に登場するいわばなくてはならない食材の一つ。ヘルシーで食物繊維も豊富に含まれ、いろんなお料理にあうので常備されてるご家庭も多いのではないでしょうか?

 

 この『きのこ通信』では、北村きのこ園で栽培されているきのこを様々な角度から掘り起こし、『きのこ応援隊』隊長まえたが新たな魅力や発見をご紹介していきます。



 さて、北村きのこ園は、鳥取県の東部、鳥取市から車を走らせること約30分あまり、山や田畑に囲まれた自然溢れる八頭町下野にあります。豊かな自然を楽しみながらドライブできる最高のロケーションです。今年(2020年)創業55周年を迎え、エリンギィとエノキの生産・販売を行なっている会社です。

 

 


 

 北村きのこ園で人気の「びっくりエリンギィ」、召し上がっていただいてるでしょうか?私の想像をはるかに超えるサイズ感に、初めてみたとき、その名の通りビックリしたのを今でも思い出します!!

 

 


 


 突然ですが、皆さんはエリンギィがどうやってできているか、どれくらいの期間で出荷されているのかご存知でしょうか?

 

 きのこといえば椎茸がパッと頭に浮かんだ私。エリンギィも原木に菌を植え付け、薄暗く涼しいところで成長させ、期間も3週間かからないうちには出荷されているものなのかなぁと勝手にイメージしていたのですが、お話を聞いて本当に本当にビックリしました。

 

 とにかく時間をかけ、手をかけながらじっくりと生育工程をへて生産されているんです。

 今回は、北村きのこ園の知られざる「エリンギィ作りのこだわり」をご紹介します。



 

栽培は空調ビンを使って

 

 北村きのこ園の「エリンギィ」は空調ビンを使って空調栽培され、1年を通じて市場に出荷されています。まずは空調ビンに土台となる原材料を詰め込んでいきます。例えば、畑などで野菜を作るとき、育つ環境も大切ですが、「土作り」はとても重要になりますよね。きのこ栽培でも同じことがいえます。「土」の役割を果たす「培地作り」がとても大切になります。

 





「ここだからできること」

 

 原料もコーンコブミール(トウモロコシの芯)などを使って栽培する生産者が多くある中、北村きのこ園では山の間伐材(杉)のおがくずを使って生産されています。実はこのおがくず、購入してすぐ使うことができません。

 

 まずは、おがくずについている樹脂や不純物を取り除いていかなければならないのです。取り除くためにはしっかり寝かせること。その期間、なんと2年です!!!休ませる時間が必要だとは全く知らずその期間の長さに思わず取材中「2年間も!?」と声をあげてしまったほどです。


 

 2年間寝かせることを考えると広い敷地が必要ですが、「八頭町のこの場所だから、保管場所に困ることなくじっくり寝かせておくことができるんですよ。」とお話くださいました。生産を見越して先々の準備をするのは本当に大変なことだと思いますが、安心して食べてもらえる商品を届けたいという北村きのこ園さんのお客様への想いを原材料選びからも感じました。




*新型コロナウィルスの関係で製材所の稼働が少なく、おがくずが入手しづらい状況がでているそうです。(2020年8月現在)

 

 



治山(ちさん)の一役を担う

 

 エリンギィは水分を必要とするきのこで、空気の層や水分のバランスを上手に保ちながら菌糸を成長させる必要があります。北村きのこ園では絶えず研究が続けられていますが、間伐材のおがくずだけでなく、実は竹も有効活用されています。

 昔は山と人間が深く関わり、竹を山から切り出し加工して生活の中で使っていましたが、今では筍を掘ったり竹細工などで竹を使う利用頻度が少なくなり、成長の早い竹は竹林となって山を荒らし、山の厄介者とまでも言われるようになりました。しかし、研究の甲斐あって竹を原材料に加えることに成功!培地に加えることで、しっかりと品質の良いエリンギィができるようになりました。嬉しいことに、竹を使うことで培養日数の短縮に繋がり、生産できる量も年間でアップ。山の保全にもなる大きな一歩に繋がりました。

 

 


安心して食べてもらうためにできること

 

 「どんなものを使ってできているのかお客様にはちゃんとお伝えできる商品を!」とお話くださった北村社長。農薬や化学肥料を使わず、天然由来のものにこだわって北村きのこ園のエリンギィは生産されています。ただ、いくら良いもので作っても、養分がなければエリンギィは大きく成長しません。フスマ(小麦の外皮)と米ぬかを混ぜるとよりしっかりしたエリンギィができるようになりました。そして忘れてはならないのが水です。エリンギィは水分を必要とするきのこです。伏流水を混ぜ撹拌することで、土台になるしっかりとした培地が出来上がってきます。




 

 

 空調びんに原料を詰め込み、殺菌し、広い培養室で約1ヶ月近くじっくり菌糸を伸ばしていき、菌搔きや芽出しと言われる手作業での工程をへて、温度や湿度管理など徹底された環境の中でエリンギィはじっくり成長していきます。トータル約2ヶ月近くかけて成長させ、お客様のもとに届けられます。



 

 おがくずを2年間寝かせることも、出荷するまでの約2ヶ月、その日数を伺っても私の想像を超えるものでした。私たちが口にするまで長い時間をかけて生産されていると思うと、感慨深さも一入です。




目指すは全てが巡る循環型の農林業

 

 北村きのこ園のきのこ栽培は、まさに循環型です。間伐材や竹など山の厄介者が資源となり、山の保全にも繋がります。山が整うことで、水の循環も安定します。米ぬかやふすまなど処分することなく栄養分として利用することで、田畑の資源も余すことなく活用することができます。さらに、エリンギィの生産が終わった培地は、畑の肥料や家畜の敷料などに利用され、また新たな食材として私たちの元に恵みをもたらしてくれます。

 そして何より出来上がったエリンギィは食物繊維が豊富なので、腸内環境を整えてくれ、免疫力アップに繋がります。私たちの身体に嬉しい働きかけをしてくれます。

自然由来のものを使っているからこその幸せの循環でもあります。





*北村きのこ園では、こだわりをもって「エリンギ」を「エリンギィ」と表記しています。

なぜ、「エリンギィ」なのか、こちらをご覧ください!!

 http://www.kinoko.co.jp/whats_eringi.html


 



 北村きのこ園では店頭でエリンギィとえのきを購入していただくことができます。

近くにお越しの際には、お立ち寄りください。

 

 

 

(有)北村きのこ園

 鳥取県八頭郡八頭町下野794

 TEL0858-73-8314

   定休日:日曜日・水曜日

 

 www.kinoko.co.jp/syouhin.html