きのこ通信
緑豊かな船岡の地を守るために
こんにちは。きのこ応援隊 隊長まえたです。
梅雨明けし、いよいよ夏本番を迎えましたね。
北村きのこ園は鳥取市から車で約30分山々に囲まれた自然豊かな場所にあります。
日中も涼しいと言いたいところですが、近年はとても暑く日中外での作業は熱中症に気をつけなければなりません。
ちなみにきのこの生育には温度と湿度のバランスを上手に保つことが非常に重要です。
管理に気を配りながら本日もエリンギィとエノキ茸の生産を行っています。
北村きのこ園は鳥取県が行う共生の里づくり構想の一環として、企業としてふなおか共生の里づくり推進協議会と協定を結んでいます。
北村きのこ園以外にも船岡地域で活動する企業や団体、自治体など12の組織が協定を結び、生産者と消費者の交流を行ったり、地域資源の活用と、農村環境の保全活動を行ない、地域産業の発展と、美しい里山の最先端耕作放棄地を活用する取り組みなど行っています。
この取り組みは2009年に創設以来、地域活性化の取り組みと合わせて農業体験交流や、里山学習、農業体験を通じた交流事業など行われてきました。
2011年に第1期の協定を締結し、5年ごとに協定を結び、2021年3月に第3期の協定が締結され、新たに5年間美しい里山を守る取り組みがスタートしています。
取り組み内容
◎農地・農業用施設の保全活動
◎牛への飼料稲・飼料米の供給と利用、採卵鶏への飼料米の供給、堆肥や鶏糞利用による循環型の農業の推進
◎水田放牧・里山放牧・林間放牧の研究と推進
◎耕作放棄地の解消と有効利用
◎飼料作物の作付け、体験農場の設置、農作業への援農活動と交流体験活動の強化
◎地域特産物(地域ブランドとしての商品)商品化や情報発信
◎食と農の再生に関わるイベント(農業祭や収穫祭)企画・実施
北村きのこ園は企業としてふなおか共生の里づくり推進協議会のメンバーとしての様々な活動に参加していますが、北村きのこ園のある八頭町下野のあたりにも耕作放棄地がいくつかあります。
昨年より、北村社長が個人的に耕作放棄地の活用を含め、無農薬で「はま茶」の栽培に挑戦しはじめました。
場所は、北村きのこ園の敷地裏にある土地(田んぼ一反)です。
以前は田んぼとして米の栽培が行われていましたが、手付かずだった田を畑として活用を目指します。
もともと田んぼだった場所なので、畑として農産物が作れるようにするにはまずはベースとなる土壌の改善からやっていかなければなりません。
田んぼとして利用していたのでまずは水はけをよくする必要があります。
地域の方に協力いただき、重機を使って田んぼの際を掘っていく作業することができました。
そしてしばらく米作りがされていなかったので茅が生え、竹藪が侵食していたので土の養分がない状態だったので、土に栄養与えるなどし、畑として活用できるよう目指しました。
作業には、鳥取大学や環境大学の学生さんにも参加してもらうなどし収穫を目指しましたが、1年目のはま茶づくりは出荷するまでには至りませんでした。
1年目の失敗点を生かし、2年目の今年も収穫目指し栽培に取りかかっています。
畝あげをしたり、雑草が生えないように防草シートをはったりしながらはま茶は現在成長中です。
今年も鳥取大学や鳥取環境大学の学生さんにも協力していただきながら作業を行っています。
ちなみに今年ははま茶に加え、ブルーベリー、さつまいも、バジルなども育てています。
畑づくりに挑戦している北村社長。
「せっかくの土地が何も作られることなく荒れているのを見るのは気持ち的にも寂しいです。
耕作放棄地全てを活用していくことは難しいので、せめて会社の周りにある土地からでも活用していけたら景観も変わってきますよね。
まだまだスタートしたばかりですが、将来的に、収穫できたものが収入に繋がることができれば地域の皆さんにも何かしら貢献できるのではないかと思っています。
まずは実証実験として今年収穫を目指しがんばります。」
一つでも耕作放棄地がなくなれば、景観も変わっていきます。
里山の美しい風景がこれからも続いていきますように。