きのこ通信
お役立ち食材でつくろう!「トマト缶でキーマカレー」
暑くなるとどうしても食が進まなくなり、水分を多く取りすぎてしまったり、喉越しの良い食品ばかり食べてしまうということはありませんか?
食事がうまく取れず夏バテしてしまった・・・なんて方もいらっしゃるかもしれませんね。
食欲がない時でも思わず食欲を掻き立ててくれるのが『スパイス』です。
夏場はスパイスを活用した料理がおすすめです。
香りには不思議なパワーがあります。
ヒトは常に何かを感じながら生きています。
目で感じる視覚、耳で感じる聴覚、鼻で感じる嗅覚、舌で感じる味覚、皮膚から触れることで感じる触覚と五つの感覚からの情報を得ています。
5種類あるので、「五感」と言われています。
この人が感じる5つの感覚の中で、脳が認識するのが一番速いのは何かご存じでしょうか?
それが嗅覚です。
視覚や触覚といった感覚は、大脳新皮質を経由し、大脳辺縁系に伝わりますが、嗅覚は脳の大脳辺縁系という情動をつかさどる部分に情報がストレートに伝わります。
よって、香りを嗅ぐことで無意識に人は情報を得ていることになります。
スパイスの香りは、いち早く脳に伝わり食欲を掻き立ててくれるに違いありません。
トマトはスーパーなどに行けば年中購入することができますが、路地ものであれば早ければ6月頃から9月頃まで手にすることができる食材です。
品種も多く、スイーツのように甘みのあるトマトもあるほど。
トマトは生で食べても、加熱をしても美味しく、魚や肉の臭みを消しながら旨味を増やしてくれるので食材としてでなくソースのように調味料としても非常に優れています。
低カロリーな上に、ビタミンやミネラル、食物繊維、抗酸化作用のあるリコピンやβカロテンが多く含まれます。
有害な活性酸素の働きを抑えたり、がんや動脈硬化などの予防にも効果があると言われています。
路地ものを手に入れることができなかったので、今回はトマト缶を使いましたが、ぜひ夏場の時期、路地もののトマトがたくさん出回ると思いますのでお試しください。
玉ねぎを加えると玉ねぎの甘みが生かされるので美味しさもアップします。
しっかり炒める、もしくは甘みが生かされるようにスチームするなどがおすすめです。
今回は市販のミックスしてあるカレー粉を使用しましたが、ご自身の好みに合わせてスパイスをミックスするのもおすすめです。
コリアンダー、クミン、ターメリック、パプリカこの4種類があれば美味しいカレーが完成します。
クミンはカレーの香りの中心になるので必ず加えましょう。
この4種類のスパイスに追加していくことで、味に深みが増していきますのでお好みのスパイスを加えてみてください。
一般的に市販のカレー粉には辛味の効いたスパイスが含まれているので、お子様には辛い可能性があります。
ご自身でスパイスをミックスすると辛味成分を加減することができるのでおすすめです。
今回は、家にある調味料でコクが出るように味噌やみりん、酒粕などを加えていきました。
一般的には中濃ソースやコンソメなどを加えればすぐに味が整いますが、ご自宅にある調味料を少しずつ足しながら好みの味に仕上げていくのも楽しさがプラスされていきます。
ぜひ、フレッシュなトマトが出回る時期にお試しください。