きのこ通信
コラム3 季節の変化を楽しもう
日本には約50種類近くの蛍が生息していると言われていますが、光を放つ代表的な蛍がゲンジボタルとヘイケボタル、ヒメボタルと言われています。
寿命は約1年と言われ、寿命の9割はほぼ幼虫期で水と土の中で暮らし、成虫になってからは短く羽化してからは10日前後の命と言われています。
たった1週間から2週間の命。
子孫を残す為、パートナー探しをする蛍は光を放っています。
ほのかに輝く蛍の光は命の光でもあります。
雨が降る前後の湿気が多くて風のない暑い日に蛍はよく飛びまわり、夜19〜21時ごろがよく動くピークの時間帯と言われています。
コロナ禍ということもあり、ここ数年は「蛍まつり」などの開催は控えられていますが、タイミングが許せば、水辺の綺麗な里山へお出かけになってみてはいかがでしょうか?
今月も四季のある日本での暮らしがより楽しくなるコラムをご紹介します。
日本には四季があります。
春・夏・秋・冬と様々な楽しみを見つけることができるのもこの四季のおかげです。
季節の変化を上手に生活に取り入れながら先人たちは豊かに暮らしてきました。
旧暦を用いていた頃の日本では、月の形や太陽の動きをみながら祭事を行ったり二十四節気を併用することで、より深く季節を理解しそれぞれの時期を味わってきました。
二十四節気は4つの季節をさらに細分化し、それを元に人は農作業を行い、日々の生活を豊かに彩ってきました。
技術の進歩と共に手作業で行われていたものの機械化が進み、野菜なども季節を問わず一年を通して味わえるようになり、以前に比べると季節感を感じにくくなってきていますが、日本古来行われていた生活様式であったり、行事ごと、旬を大切にするなど見直されつつあります。
自然を感じ、自然を味わいながら、昔ながらの生活を知ることで、心豊かな毎日が送れるはずです。
二十四節気と共に今の時期をしっかり味わっていきましょう。
梅雨の訪れとともに、梅が実り旬の時期を迎えます。
梅酒や梅干しにしたり、完熟したものは梅ジャムにしたりと活用方法はいろいろ。
そして、鳥取の名産であるらっきょうも初夏から夏にかけてスーパーや産直市などで購入することができます。
ご家庭によっては、1年間分のらっきょうをこの時期漬けていらっしゃるかもしれませんね。
甘酢につけたり、塩漬けやはちみつなどに漬け込むことができるので味の変化も楽しめます。
約1ヶ月ほど経過すると召し上がることができます。
らっきょうは生薬としても用いられ、胃もたれや食欲がなく夏バテをした時にも最適と言われています。
らっきょうは身体に良いとされていますが、食べすぎてしまうと塩分過多になる可能性もありますので、1日3〜4粒程度を召し上がるのはいかがでしょうか。
ビタミンCやカリウムは水に溶けやすい性質を持っているので、長期保存したものも良いですが、やはり旬の時期に近い段階でも召し上がってみてください。
夏至とは一年で最も日が長く、夜が短くなります。
ここから夏の盛りへむかい、暑さも日に日に増していきます。
日本はちょうど梅雨時期なので、日照時間がそれほど長いと感じづらいかもしれませんが、北半球全体でみてもこの時期1年で昼が長い時期です。
夏至の時期は、陽気が一番盛んな頃です。
この時期はデトックスに最適な時期でもあるので、断捨離をするのも良いと言われています。
身体もデトックスの時期なので、パワーが得られるように自分自身で気分を上げることをするのもおすすめです。
そして気の巡りにはやはり呼吸が重要になります。
コロナの影響もあり近年はマスクを着用して日常生活を送るため、呼吸が浅くなっています。
鼻から息を吸って口から大きく吐き出すなど呼吸に意識を向けましょう。
鮎の旬はまさに夏。
川によって味が違うと言われ、独特の香りがすることから香魚(こうぎょ)とも呼ばれています。
地域によって鮎つりの解禁日が異なりますが、釣り竿をもった釣り人がこれから見受けられることでしょう。
みょうが
暑くなってくるとさっぱりしたものが食べたくなります。
この夏の時期はみょうがが出回ります。
夏場の食欲のない時期に、薬味として加えることで味が引き締まります。
おくら
夏の時期のネバネバした食材は元気の元です。
代表的なのがオクラです。
免疫力を高めたり、ストレスで弱ったお腹の調子を整えたりしてくれます。
ネバネバ野菜のモロヘイヤやつるむらさきなどと一緒に食べてもいいですね。
この時期、一気に気温が高くなり、蒸し蒸しする日が多くなります。
汗がたくさん出ることで体温の調節を行いますが、体内の熱をうまく放出することができず、身体に熱がこもり不調を感じやすい方もいらっしゃるかもしれません。
暑いからといってシャワーだけで済ますのではなく、きちんと湯船に浸かり身体の奥から温まるようにしましょう。
湯船にしっかり浸かることによって、体温調節だけでなく血液循環もよくしてくれるのでおすすめです。