きのこ通信
Voice 第5弾
こんにちは。『きのこ応援隊』隊長まえたです。
さて、このきのこ通信では、月に1度、北村きのこ園のきのこを日頃利用してくださってる方や、初めて利用された方の『生の声』をお届けしています。ご家庭の中での料理のヒントとして、きのこが苦手なお子さんがいらっしゃれば苦手克服の参考などにしていただけると幸いです。
第5弾は、Kさんご一家にご協力いただきました。
毎週「舞茸・しめじ・えのき」がセットになったものを購入し、毎日のお料理に活用されています。お味噌汁の具材として利用したり、お肉と一緒に炒めたり、スープに入れたりすることが多いんだそう。
旦那さんは、きのこの中でも舞茸が大好きなんだとか。香りが良くて炊き込みご飯に入れたりするととても美味しいですよね。しかし、お子さんたちはきのこが苦手なご様子。のぶくんは食べると苦味を感じ、たまきちゃんはうまく噛みきれないのが苦手な原因なんだとか。ただ、エリンギィは以前から嫌がって食べないということはなかったんだそう。
今回は北村きのこ園の『芽とりエリンギィ』を使って料理をしてもらいました。
こりこり食感が楽しめるエリンギィとレンコンのブルーベリーソース
エリンギィ(輪切り)、レンコン(いちょう切り)、鶏胸肉、ブルーベリー酢、はちみつ、醤油、バター
<作り方>
①ブルーベリー酢、はちみつ、醤油を3:1:1の割合で混ぜ、焦げないように鍋でとろみがつくまで煮詰める。
②ナイロン袋にカットしたエリンギィとレンコンを入れ、小麦粉・塩こしょうを加え全体にまぶす。
③フライパンにオリーブオイルを入れ、②を炒める。しばらくしたら蓋をして蒸し焼きにし、焼き目がつくように火を全体に通す。
④鶏むね肉は一晩お酒に浸しておき、スライスする。フライパンにバターを入れ、スライスした鶏むね肉を並べ、弱火で蓋をしじっくりと火を通す。
⑤レタスの上に、④の鶏むね肉、③のエリンギィとレンコンをもり、①のソースを上からかけて出来上がり。
*ポイント
エリンギィを薄くスライスし、焼き目がつくまでレンコンと一緒にしっかりと火を通したところ。
レンコンもエリンギィも歯ごたえがあるのでその食感が活かせるようにメニューを考えてくださいました。子どもたちが大好きな鶏むね肉でボリューム感を加え、味は、子どもたちが食べやすいようにブルーベリー酢とはちみつ、醤油を混ぜ合わせ、トロッと甘いソースに。
今回、エリンギィの輪切りはのぶくんが担当してくれたそうです。
エリンギィの形が面白かったのか、『何これ〜〜???』とテンションが上がったそうで、楽し調理をしてくださったんだとか。芽とりエリンギィがのぶくんの小さな手にもすっぽりとおさまり、持ちやすい大きさでもあったので野菜をきる練習にもなったとお母さんはお話くださいました。
きのこが苦手なのぶくんも、『美味しいね〜!』と完食してくれたそうです。
たまきちゃんは、弾力のあるエリンギィだったので最初は上手に噛みきれなかったようでしたが、エリンギィを細かくカットしたら見事完食だったそうです。
『厚く切らず薄くして、火をしっかり通したのも食べてくれた要因になったのかもしれません。
ブルーベリーのソースも甘くて、子ども好みの味に仕上がったのかもしれない』とKさんはお話くださいました。
きのこは食感や香り、味わいなどがそれぞれ違います。その違いが美味しさでもありますが、味覚が敏感な子どもたちにとっては、匂いや食感、味などで苦手な食材になる可能性もあります。
今回、Kさんが挑戦してくださったように味の付け方に変化をつけるは、非常にベストな方法だと思います。
『必要な栄養を体に取り入れるため』と『危険な食べ物を避けるため』に味覚は働きます。
甘味はエネルギー源となる糖質を摂取するため
塩味は体に必要なミネラルを摂取するため
酸味は腐敗していたり、まだ熟成されていない(未熟)であることを知らせるため
苦味は毒の存在を知らせるため
うま味は体を作るタンパク質を摂取するため
人が生きていくために必要な本能でもあります。きのこを食べて苦味を感じてのぶくんは、体を守ろうと本能的に感じ取っているかもしれません。今回のように味に変化をつけてあげることも苦手克服の一歩になることでしょう。
そして、もう一つ。食事をするとき、匂いも大切なポイントになります。匂いは味わうより先にまず脳に伝わってきます。今回、ブルーベリー酢を使って甘酸っぱい香りとお醤油の香ばしい香りが加わって、さらに食欲を引き立てたと考えられます。きのこが苦手なお子さんがいらっしゃるお家では、味と香りにこだわって調理をされることをオススメします。
ただし、子どもが「苦手だから」「嫌いだから」で料理に加えないのではなく、食べる機会が増えていくうちに、味覚も変化し、安心して食べられると成長とともに苦手意識も変わっていくといわれています。人生もたくさんの経験をすることで変化が生まれるように、食事もいろんな食材を食べるということはやはり大切なのではないでしょうか。
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