きのこ通信
八頭町の美味しい食材を全国へ発信するために
2020年は新型コロナウィルスの影響で飲食の仕方も大きく変化しました。外出自粛や時短営業により店内での飲食が制限される中、デリバリーやテイクアウトなどの機会が増えました。さらにキッチンカーで移動しながらお店同様の味を提供するケースもあり、消費者にとっては購入する選択肢がさらに増えたように思います。
そこで、時代のニーズに合わせながら八頭町の食材を今後どのように関東圏で広めていくか、さらに食材の良さを知ってもらうためにはどうしたら良いのか意見交換する機会を2月末に持ちました。当日は東京在住のシェフに実際に八頭町の食材をキッチンカーで調理してもらい、東京と八頭町をzoomでつなぎながら意見交換しました。
この機会を設けてくださったのは、鳥取出身で現在は東京在住の八頭町PRアドバイザーを務める山田雅行さん。40年サラリーマン生活を送られたのち、地域活性化と地域福祉のサポートをライフワークとされ、様々な活動を行っていらっしゃいます。
2011年頃、山田さんはフィリピンへのツアーで日本大学 文理学部のボランティアサークル「Salamat A(サラマット エー)」との出会いがありました。(「Salamat」はフィリピン語で「ありがとう」という意味。)
「Salamat A」はフィリピンの子ども達に文房具などを届ける支援を行っており、このボランティアサークルの活動を支援しようと山田さんが動かれます。
2013年、渋谷区幡ヶ谷六号坂通り商店街の一角に八頭町で収穫された野菜・果物の販売所を設置されました。その後、六号坂通り商店街のイベントにも参加するようになり、北村きのこ園のエリンギィなどもSalamatのメンバーが販売をしてくれました。
その後、この活動は八頭町研修旅行にも繋がります。さらに渋谷区代官山商店会ともSalamatAは繋がり、現在も交流が続いています。
昨年はコロナウィルスの影響で予定していた交流ができませんでしたが、それ以前の年には実際にSalamat Aのメンバーが八頭町を訪れ、北村きのこ園を見学したり、八頭町の生産者が渋谷区を訪問するなど相互交流が続いています。
今回の意見交換会、八頭町の食材に魔法をかけてくださったのは、「SOYO per tutti」の善光オーナーと大澤シェフ。2012年3月2日恵比寿にオープンされたイタリアンレストランです。
今回はお店を飛び出し、キッチンカーを手配し調理していただきました。
食材は、八頭町 田中農場さんの白ネギとプリンセスかおりと北村きのこ園のびっくりエリンギィ。
実際に調理してくださった大澤シェフからも、エリンギィの大きさや歯ごたえの良さに感動していただきました。
キッチンカーでもお店で提供するような豪華な2品がエリンギィを使って完成しました。エリンギィをスライスしてラザニアのように仕上げたり、エリンギィがメインディッシュになるようにグリルし、ソースでアクセントを加えた一品を考えてくださいました。
さらに、田中農場の田中社長がこの冬雪をかぶり旨味が凝縮した田中農場の白ネギと北村きのこ園のエリンギィを合わせ、アヒージョに。さらにその旨味が凝縮したアヒージョを活用し、田中農場のプリンセスかおりをかけあわせてリゾットのように。
画面越しに見ることしかできず実食できませんでしたが、八頭町の食材がどれも素敵なお料理に変身しました。
販路を拡大するためには、手にとっていただける機会増やすことがマストです。東京のアンテナショップでの販売はもちろんですが、飲食店様などにも食材の良さを知っていただく機会を増やして行かなければいけない、良いものをどう提供していくのか、八頭町ならではのPRの仕方はなど意見が様々出てきました。
実際に調理してくださった大澤シェフも善光オーナーも食材の良さを話してくださいましたし、実際に八頭町に来て現場を見て、調理するような機会もコロナの状況が落ち着いたら持てたらと未来についても語り合うことができました。その時には、今回食べることのできなかった美味しいお料理を食べさせてください。
東京近郊にお住いの皆さま。
素敵なオーナーとシェフの想いがこもったお料理をぜひお楽しみください。
「SOYO per tutti(ソヨ ペルトゥティ)」
東京都渋谷区恵比寿西2丁目17-22
TEL03-6427-0440
●北村きのこ園では、こだわりをもって「エリンギ」を「エリンギィ」と表記しています。なぜ、「エリンギィ」なのか、「なんでえりんぎぃ?」をご覧ください!!
●北村きのこ園では店頭で新鮮なエリンギィとえのき茸を購入していただくことができます。近くにお越しの際には、ぜひお立ち寄りください。
(有)北村きのこ園
鳥取県八頭郡八頭町下野794
TEL0858-73-8314
定休日:日曜日・水曜日