きのこ通信
夏休みの自由研究にいかが?この夏「育ててみま専科」キット販売
子ども達にとって楽しみな季節がいよいよやってきますね。
こんにちは。
きのこ応援隊 隊長まえたです。
7月の下旬から子ども達にとっては待ちに待った夏休みです。
何をしようか、どこに出かけようかワクワクしている頃ではないでしょうか?
その楽しみと同時に、取り組まなければならないのが宿題です。
宿題がなかったら・・・そんな夢のような妄想をしてみたこともありました。
その宿題の中に自由研究はありませんか?
私が子どもの頃、毎年何をしようか頭を悩ませていた思い出があります。
計画的にできれば良いのですが、いつもお盆あたりからハラハラしていた記憶が・・・・。
計画的に自由研究が決まっている方も、まだこれからお考えのみなさんもぜひ一度チャレンジして欲しいのが、北村きのこ園の「育ててみま専科」。
そう、エリンギィ栽培です。
家庭での夏のエリンギィ栽培はこれまで難しく、広くお伝えすることができていませんでしたが、夏の暑さの中でも栽培できるキットをご用意することができました。
2020年10月、北村きのこ園のエリンギィ栽培ポットを自宅の風呂場に置き、初めて自宅でエリンギィ栽培に挑戦してみました。(2020年11月きのこ通信に掲載)
時間はかかりましたが、しっかりとしたエリンギィを何本か収穫することができました。
エリンギィを自宅で育ててみようと考えた際、一番ベストなのは夏が終わり涼しくなってきた秋から冬にかけて。
エリンギィの成長適に温といわれる温度帯が16℃くらいですので、30℃を越す夏場は適していません。
そして温度と共に欠かすことができないのが湿度で乾燥していても成長が見込めません。
エリンギィ栽培には湿度が保てる場所を選ぶ必要があり、前回(2020年秋)はお風呂場を利用しました。
秋以降はなんとか自宅での栽培が可能ですが、夏の自由研究の時期に栽培できないか、プロジェクトチームが案を出しながら生まれたのが「育ててみま専科」キットです。
ハッポースチロールを使うことで、夏の暑さを防ぎ、保冷剤を入れ密閉することで16℃〜20℃くらいの温度帯がキープでき、エリンギィの成長を見守ることのできる栽培キットです。
このキットには、栽培瓶、ハッポースチロールと温度を一定に保つための保冷剤、そして湿度が必要になるので水分を足すことのできる霧吹きをセットにしてお渡しをします。
早速夏場の栽培、我が家でも挑戦してみました。
ちなみに、我が家はクーラーが1箇所しかなく、日中ですと屋内30℃近くある非常に蒸した状況の中で栽培を行いました。
自由研究をするのであれば、発泡スチロールの外と中で、温度と湿度が測れるように温度計を2つ設置し、成長した長さなどがわかるように定規で計測しておくと良いかもしれません。
栽培瓶の芽の数を4〜5本以内にした方がよく成長します。
1つの栽培瓶にたくさんの芽がある場合は、スプーンなどを使って芽の数を取りましょう。
今回は、芽を取らなくて良い状態のものを使用しました。
直射日光の当たらない1階廊下にハッポースチロールの箱を縦に設置し、栽培スタートです。
1 栽培ポットをハッポースチロールの中央に設置し、凍った保冷剤と温度・湿度計を入れ、ハッポースチロール全体に霧吹きで水を吹きかけ、湿度のある状態にする。
1日5回程度を目安に、霧吹きをシュッシュとし、ハッポースチロール内に水分を行き渡らせる。
*夏場には必要がないが、秋〜冬にかけて乾燥する時期には、栽培ポットの上に水分を含んだ新聞紙やキッチンペーパーをかぶせ、乾いたらその都度霧吹きで湿らせ成長を見守る。
2 温度が20℃をなるべくこえないように、定期的に保冷剤を入れ替える。
3 4〜5日程度でエリンギィの収穫が可能になる。
* 収穫の目安は、形がエリンギぽくなり傘が開きそうになったら食べごろです。
今回は、夏場なので栽培ポットにキッチンペーパーに水分を湿らせて栽培するという方法を取らず、ハッポースチロール内に霧吹きで水分を充満させるように成長を見守りました。
写真を見ていただくとお分かりいただけるように、朝と夜で撮影を行いました。
半日でもぐんぐん成長をしていきます。
4日目・5日目に収穫をしてもよかったのですが、もう少し大きく成長させたいと、素人感覚で数日収穫を遅らせ、どう変化するのかみてみました。
ご覧いただいているように、エリンギィ全体の色も白ではなく薄茶色になり、エリンギィ自体少しボリュームがなくなり弾力がない状態に。
エリンギィの栽培には温度・湿度も重要ですが、酸素も必要になります。
密閉された発泡スチロールの中、一日数回蓋を開け様子を見る程度ですので、酸素不足が成長しなかった原因の一つに挙げられます。
ただ、酸素を入れることを最重要項目としハッポースチロールの蓋を開けたままにしておくと、ハッポースチロール内の温度が育ちやすい温度帯を上回ることが予想されます。
温度と湿度、そして酸素量などのデータを分析するのも自由研究の醍醐味かもしれません。