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きのこ通信

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自宅でエリンギィ栽培「育ててみま専科」 リベンジ編

2022-08-13
「育ててみま専科」キット販売中 

毎日暑い日が続いていますね。

こんにちは。

きのこ応援隊 隊長まえたです。


夏休みも折り返しを迎えていますが、この夏はお出かけされる方も増えているかもしれませんね。

先月のきのこ通信でも紹介しましたが、自宅でエリンギィを育てることができる「育ててみま専科」、不向きとされていた夏場でも栽培できるよう栽培キットを用意しました。


前回、隊長まえたチャレンジしましたが、酸素不足がひびき、大きく成長しなかったので、同じキットを活用し酸素不足を解消しながらエリンギィを育ててみました。


4〜6日で収穫できるので、夏休みの自由研究にも最適ですよ。


エリンギィ栽培に必要な温度と湿度

自宅で初めてエリンギィを栽培したのが、2020年10月。

北村きのこ園のエリンギィ栽培ポットを自宅の風呂場に置き挑戦しました。(2020年11月きのこ通信に掲載)

秋はエリンギィ栽培に適した気温で、湿度もある程度確保できるお風呂場で育てたので、乾燥しないように注意をはらい成長を見守りました。

1週間ほど時間はかかりましたが、栽培瓶を置いておくだけであまり手をかけることなくしっかりとしたエリンギィを収穫することができました。


エリンギィの栽培には、『温度』『湿度』そして『酸素』が重要な役割を果たします。

まず夏場にクリアしなければならないポイントが『温度』です。

エリンギィの成長適温といわれる温度帯が10〜18℃ですので、30℃を越す夏場はエリンギィの栽培には全く適していません。

適温と言われる温度帯を確保する必要があります。


湿度は、60〜95%が最適です。

温度をクリアするためエアコンの効いた室内に置いた場合、冷気でエリンギィが乾燥しないように湿度を保つ必要があるので、非常にバランスが難しいです。


そこで、夏場にエリンギィ栽培ができるように温度と湿度が一定にキープすることができる夏用のキットを用意しました。

このキットと自宅にあるものと掛け合わせることによって夏でも立派なエリンギィを栽培することができます。


自宅での栽培に適した夏の栽培キット「育ててみま専科」

夏の暑さを防ぎ、10〜18℃の温度帯で成長を見守れるようハッポースチロールと保冷剤を使った栽培キットです。

このキットには、発芽した栽培瓶、外気をシャットアウトすることができるハッポースチロールと温度を保つための保冷剤、そして湿度が必要になるので霧吹きをセットにしてお渡しします。


温度・湿度は前回の挑戦である程度クリアできたのですが、発泡スチロールの蓋をびっちり閉めた状態で栽培したので、成長に必要な酸素が不足し結果大きく成長しなかったという反省点を踏まえ、空気が確保できるようにしました。


<必要なもの>

発芽した栽培瓶、発泡スチロール(大)(小)、保冷剤、霧吹き、温度・湿度計、缶詰2個など、定規(エリンギィの伸び具合を測るため)


<手順>

1 発泡スチロールにエリンギィの発芽した栽培瓶を入れる。

  温度・湿度計もセット。

  成長適温を保つため、凍った保冷剤を入れる(200ml*6個)

  温度を確保するため、約10時間ごとに(朝・夜)保冷剤を入れ替える。


2 霧吹きでエリンギィに加湿する(5〜6プッシュ)


3 温度を保つため、発泡スチロールに蓋をする。


4 3日目あたりからエリンギィが大きくなり、蓋をしておくとスチロール内の酸素が不足し大きく成長しなくなるので、空気が入るように工夫をする。


5 4〜5日程度でエリンギィの収穫が可能になる。


*今回は、キットの発泡スチロールより小さめのスチロールを用意しました。

空気が通るように、小さいハッポースチロールの高さに合わせて缶詰を2つ用意し、大きな発泡スチロールで蓋をするようにかぶせる。(写真参照)



隊長まえたの家にはクーラーが1箇所しかなく、日中、屋内は30〜32℃近くある状態で夜も28℃前後。

1階の廊下に発泡スチロールを設置し、蒸し蒸しする状況の中で栽培を行いました。


4日目夜・5日目朝に収穫
8/4~8/8までの栽培の結果

栽培の期間中、鳥取県内は猛暑日が続き、日中でも1階廊下の温度は32〜33℃。

先月の栽培では、発泡スチロールの蓋を閉めた状態で栽培を行い、結果後半酸素不足になり、エリンギィ1本1本の成長が見込めなかった。

今回は、前回の経験を生かし、2日目までは発泡スチロールを密閉した状態で育て、ある程度成長をした3日目からは空気が通るように発泡スチロールを2個使い栽培を続行。

缶詰を2個使うことで、大きな発泡スチロールを上からかぶせ、空気の通り道を確保。

発泡スチロール内の温度も20℃を越すことなく成長に適した温度帯の確保に成功。

収穫のタイミングも早すぎてもいけず、遅くなるとハリのないエリンギィとなるため収穫のタイミングは非常に大事。

エリンギィの傘の部分が少し、反り返ってきた状態で今回は1本目を収穫。

持ち帰ってから4日目での収穫になりました。

1本57gと前回よりも大きく成長。

そして、5日目の夜、もう1本収穫。

今回は計2本立派なエリンギィを収穫することができました。


秋の涼しい時期であれば、収穫しても次の菌糸が成長し、さらに収穫が見込めますが、夏場は次の収穫は難しいようです。

夏に栽培を経験した方は、秋の涼しい時期は夏よりも管理がしやすいので再挑戦してもらい、その違いを楽しんでみてはいかがでしょう。


収穫後のエリンギィはもちろん食材として活用できます。

採れたてのエリンギィは弾力もあって最高です。

調理してお召し上がりください。


空気の確保を上手にするともう少し大きなエリンギィが収穫できるかもしれません。

ぜひ一度お試しください。


夏場の『育ててみま専科』栽培キットは税込2,000円です。

詳しくは、北村きのこ園まで気軽にお問合せください。

ご感想もお待ちしております!!!


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