きのこ通信
コラム13 季節の変化を楽しもう
こんにちは。
きのこ応援隊まえたです。
5月の末に梅雨入りした中国地方。
梅雨と聞いて皆さんはどのようなイメージをされますか?
・気温も高く湿度もありジメジメしている
・洗濯物が乾かないのが悩み
・木々が若葉から青葉に、そして濃い緑色に変化していく時期で、雨に打たれた木々が美しくて好き
皆様の生活スタイルによっても梅雨のイメージは様々だと思います。
さて、雨の降り方が梅雨の時期だけではなく一年を通じて近年大きく変化してきました。
線状降水帯が発生するようになりました。
この線状降水帯は次々と発生する積乱雲が列をなし、線状に伸びた地域に大雨を降らせます。
雨雲は移動していても、次から次に途切れることなく雨が降ることで、災害を引き起こすレベルの雨量に見舞われます。
今年も6月上旬、四国・近畿・中部・関東地方では線状降水帯により激しい雨に見舞われ、甚大な被害が発生しました。
線状降水帯という言葉は、2014年8月、広島市北部での集中豪雨以降、よく聞くようになったと記憶しています。
気象庁が示す線状降水帯の定義は、「次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなした、組織化した積乱雲群によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50~300km程度、幅20~50km程度の強い降水をともなう雨域」(出典:気象庁『雨に関する用語』)とされています。
梅雨の時期なので突如雨に見舞われることもありますが、線状降水帯は災害を引き起こしかねない雨量になるので、しっかりと気象情報をチェックしたいものですね。
今月も四季のある日本での暮らしがより楽しくなるコラムをご紹介します。
日本には四季があります。
春・夏・秋・冬と様々な楽しみを見つけることができるのもこの四季のおかげです。
季節の変化を上手に生活に取り入れながら先人たちは豊かに暮らしてきました。
旧暦を用いていた頃の日本では、月の形や太陽の動きをみながら祭事を行ったり二十四節気を併用することで、より深く季節を理解しそれぞれの時期を味わってきました。
二十四節気は4つの季節をさらに細分化し、それを元に人は農作業を行い、日々の生活を豊かに彩ってきました。
夏至とは、一年で最も日が長く、夜が短いころのこと。
北半球では1年で昼が長く、夜が最も短い時期ですが、日本では梅雨の真っ只中なので、日照時間がそれほど長くなく昼が長いというふうに感じにくいかもしれません。
しかし、19:30近くまで外はまだまだ明るいので、1日がとても長く感じられるのも今の時期だけ。
これから夏の盛りに向かって暑さが日を追うごとに増していきます。
ちょうど夏至の頃には「あやめ」が綺麗に咲き揃います。
あやめは初夏に咲く、紫色がとても美しい花です。
皆様のお住まいの地域でも、あやめが綺麗に咲いている公園などがあるのではないでしょうか。
昔はあやめの花が咲く頃、「菖蒲華さく(あやめはなさく)」といい、梅雨の到来の目安となっていました。
今は、梅雨入りも早くなっているので、なかなか耳にすることがなくなってきましたね。
ちょうど一年の折り返し地点。
陽気がピークに達する季節です。
梅雨が続きますが、暑さも日を追うごとにこたえるようになり体も疲労が蓄積していきます。
まだ暑さになれていないこの時期は、暑さと湿度のダブルパンチで、体に熱と湿気が溜まりやすい状況になります。
この頃は、胃腸に影響が現れ下痢や軟便に悩まされる方も多いのではないでしょうか。
汗をかくようになり、肌荒れのトラブルに見舞われる時期にもなります。
熱中症のリスクも高まるので、適度な運動や半身浴をすることで汗をかく練習をしましょう。
食事では熱と湿気を逃してくれるような食材を積極的に摂りたいものです。
この時期は『スイカ』がぴったりです。
生産が行われていますが、鳥取県にもスイカの名産地があります。
北栄町(旧大栄町)で「大栄西瓜」がとても有名です。
鳥取県は雨の日が多いと思われています。(実際に鳥取県と岡山県の県境で鳥取側では雨が降っていたのに、岡山県側では雨が止んでいるということもしばしば・・・・。)
しかしスイカの生育期間である4〜6月の春は雨というより晴れの日が多く、日照量にも恵まれているんです。
スイカが大きく成長するタイミングで、日照時間が多いと光合成が盛んに行われ、デンプンがたくさんできます。
そして、できたデンプンが糖に変わり、甘いスイカが出来上がります。
スイカを丸ごと1玉購入される方も多いと思いますが、冷蔵庫に入るサイズにカットしてあるスイカを購入される方も多いのではないでしょうか。
スイカの一番甘いところは、中央部のど真ん中です。
ミネラルを多く含む種ごとミキサーにかけてジュースにするのもおすすめ。
火照りや、むくみなど夏の不調改善に最適です。
