きのこ通信
Voice第37弾 八頭町在住 Iさんの声
きのこ通信では、北村きのこ園のエリンギィをこれまで購入し利用してくださっている方や、初めて手にする方や、初めて口にした方の『生の声=Voice』を毎月1組ご紹介しています。
今月のVoiceは、八頭町在住のIさんに北村きのこ園のエリンギィを召し上がっていただきました。
3世代で暮らすIさんご家族。
「実は正直に言うと、木の子が苦手なんです・・・・」と一言。
苦手なので普段はあまり口にされることがないがないそうですが、今回「挑戦してみますね」とお引き受けくださいました。
お徳用エリンギィとそして北村きのこ園ならではのびっくりエリンギィを試していただきました。
調理・ご感想よろしくお願いいたします。
北村きのこ園のエリンギィやエノキ茸は栽培瓶を使い空調管理を徹底する中で生産しています。
エリンギィは菌糸が成長していく過程で、栽培瓶の中にたくさんの芽ができます。
成長を促すには栄養が必要になります。
小さな芽全てを成長させると一つ一つのエリンギィが栄養を必要とするため、それぞれが栄養の奪い合うことになります。
栄養が行き届かないとエリンギィは大きく成長せず、小さなものになります。
大きく成長させるためには、栽培瓶一株の中から「芽」をいくつか間引くことにより、エリンギィ1本1本に栄養をしっかり届けることができます。
この成長過程で間引いていく芽が『芽とりエリンギィ』です。
芽は単に間引いている訳ではなく、お取引先様が希望されるエリンギィの大きさになるように全体の収穫量を見越しながらエリンギィの芽とり作業を進めていきます。
贈答用の時期には、1瓶あたり成長する芽の数を制限(芽とりを多く)することで、特大の「びっくりエリンギィ」ができたり、全体的に均等な大きさのエリンギィが必要とあれば、均等な大きさに成長するようバランスよく芽をとる作業を行っています。
芽とりを行い、標準サイズに成長したエリンギィ(80~100g)が一袋に揃ったものが「徳用エリンギィ」です。
一般的にスーパーなどで購入するサイズが揃ったものが一袋にしっかり入っており、お値段的にも非常にお買い得な商品です。
間引いた芽「芽とりエリンギィ」は破棄することなく、食材として使用することができます。
実は大変優秀な食材で、他のエリンギィより弾力(食感)が良いのが特徴です。
非常に歯ごたえがあり、きのこ特有の匂いも少ないので、一度芽とりエリンギィを食べると虜になる人が多いほど。
ただし、お取引様のご希望や全体の収穫量に合わせながら芽をとっていくため収穫量にはバラツキが出るため、この芽とりエリンギィは一般的に流通しない商品です。
イベントであったり、北村きのこ園の直売所など限られた時と場所でしか手にすることができないため、芽とりエリンギィを購入することができた方はとてもラッキーです。
収穫後、北村きのこ園のきのこはスタッフの手で一つ一つ検品しながら選別・出荷作業を行っています。
北村きのこ園独自の選別基準がいくつかあり、収穫したエリンギィの中には大きさや色、形がどうしても選別基準に満たないものもあります。
例えば、大きすぎたりカサの部分が何かに当たって欠けているだけでも出荷基準を満たすことができないため、出荷することができません。
しかし、カサがかけているだけで、品質には全く問題がありません。
それらを無駄にすることなく、基準に満たない部分を丁寧に包丁でカットしながら「訳ありエリンギィ」として店頭では販売しています。
「訳ありエリンギィ」は大きさも様々で大小のエリンギィがグラム分しっかり入っており値段もリーズナブルで非常にお得感満載のエリンギィです。
どのエリンギィも食材としてしっかりしているので、満足感のあるラインナップです。
普段木の子全般が苦手なんで、家では木の子を使った料理を作る機会がなくて・・・・。
両親や旦那さんは好きなんですけどね・・・とIさん。
聞くところによるとお子さまお二人もきのこ類が苦手なようでしたが、チャレンジしてみてくださいました。
「エリンギィのチヂミ風」
エリンギィを手でさき、片栗粉をまぶして揚げ焼きに。
木の子が好きな両親と旦那には大変好評で、気がついたらほぼ両親が食べているほど。
手でさいているので、旦那はえのきかと思ったそうで・・・・笑と話してくださいました。
子ども達は見た目で何が入っているかわからないと少し警戒されるそうで、今回エリンギィが入っていると知ったら、食べるのを遠慮されたそうです。
Iさん曰く、「給食だと木の子が入っていても残さず食べるけど、家だと苦手なものはやはり難しいようで・・・・」と。
「エリンギィのバター炒め」
びっくりエリンギィをカットしてシンプルにバターで炒めてみたところ、木の子が好きな両親達には大好評。
歯応えの良さが際立って美味しいと。
子ども達は、きのこがわかるとやはり食べず。
木の子が苦手なIさんも、食感が気になるとのこと。
「エリンギィ炒め」「エリンギィの天ぷら」にしてみたところ、やはり木の子だとわかると子ども達には難しく、木の子の形がわからないようにしたらどうかなと思って、エリンギィをミートソースの中に細かく刻んでシェパーズパイに。
ミートソースの上にマッシュポテトをのせて焼き上げてみました。
幸か不幸か、形がわからないからか子ども達に気づかれることもなく美味しいと好評で。
それもよかったのかどうか・・・・。とIさん
以前、大学生と話をしているとき、「木の子が苦手です」という子がいたことを思い出しました。
小さな時、ある1種類の木の子が苦手で、その時の印象でそれ以降きのこ類全般が苦手になっていったそうです。
ある種食わず嫌いな面もあると本人は語っていましたが、北村きのこ園のエリンギィを食べて「美味しい!これなら食べられる」といってパクパク食べていたことを・・・・。
今回もIさんのお子さま達がエリンギィの形がわかると食べることを躊躇され、混ぜ込んで(形がわからないように)調理すると食べられるというケースはあると思います。
そして、1つの木の子が苦手だと連鎖して苦手意識をきのこに対して持ってしまうこともあると思います。
若いうちは味にとても敏感です。
大人になって克服することも多々ありますが、苦手意識を持った食材を好きになるアプローチの仕方も考えていくことも重要ですね。
今回の率直なご意見をいただいて、改めて実感しました。
Iさん、色々とご協力ありがとうございました!
ご家族の皆様にもよろしくお伝えくださいませ。