きのこ通信
おうちでエリンギィ栽培に挑戦 その2
そして、エリンギィ栽培は温度と湿度の関係が非常に大切だということも実感しました。
持ち帰ったのが9月4日。お風呂場での栽培を行いました。
キッチンペーパーが乾燥しては濡らしながら成長を見守り続けました。
しかし、今年の9月はまだあ30℃を超える日が続き、持ち帰った日にはふっくらとした芽でしたが、
写真の通り、日に日にエリンギィが細くやつれ、これはしめじだろうか・・・と思うほど。
残念なことに、持ち帰ってから2週間ほどで枯れてしまいました。
そしてふっくらとした芽が枯れてしまったので、写真を撮るのをやめてしまいました。
1本も収穫することなく終わり、「観葉植物同様枯らしてしまった・・・」とものすごく落ち込みました。その後も、なんとなく栽培瓶を風呂場に置いたままにしていました。
持ち帰ってから1ヶ月以上たった10月11日、見てください!!
なんと立派なエリンギィができているではありませんか。手のひらサイズの立派なエリンギィです!!
その後、10月26日にも2本収穫と計3本もぎ取ることができました。もうだめだ!!と思っていても菌の生命力はすさまじいもので、見事に収穫することに成功。諦めなくてよかった・・・・。
今回は1回目も2回目も芽を間引くことなく、持ち帰ったまま成長させました。
途中芽を間引いていたら1本あたり栄養が届くので、もっと大きく成長していたかもしれません。
早速食べてみました!
収穫したエリンギィはもちろん食べることができます。
やはりシンプルに食べるのが一番美味しさがわかると思い、グリルすることに。
一言で言うと『最高に美味しい!!』。
今まで食べてきたどのエリンギィよりも獲りたては鮮度が良いのもあり、食感がコリコリとしていてとても美味しかったです。
基本的に北村きのこ園のエリンギィはどれも食感が良いと感じていましたが、今まで食べた中でも最高の食感でした!!
極端に言うと噛むとゴリゴリするような歯ごたえ(弾力)があって収穫が楽しみで仕方がありませんでした。
この食感は、栽培キットならではだと思います。獲れたてはきのこ特有の臭みは一切なく、本当に美味しいエリンギィでした。
栽培が終了したら、栄養がしっかりとあった培地ですので植木や田畑の肥料としても活用できるのも嬉しいところです。北村きのこ園のきのこは循環型で、自然由来のものを原材料にしているので、肥料として使うことが可能です。
育てて、食べて、そしてまた肥料として自然へと戻すことができる自然由来だからできることですね。
まるで子犬や子猫の成長を見守っているような気分にさせてくれる1ヶ月でした。
人間も一人一人性格や容姿が違うように、エリンギィもそれぞれで個体差があり、大きさや太さ形も違ってきます。持ち帰っていただいたご自宅の環境によっても違ってきますが、1ヶ月近くエリンギィの成長を楽しむことができました。ぜひ愛情を込めてその成長を見守ってください。
そして、お子さんがいらっしゃいましたら、お子さんと一緒にその成長過程を楽しんでください。大人の私も毎日どれだけ成長しているのかなぁとワクワクしていました。お子さんにも新たな発見をしてもらえると思います。
育つ環境や成長過程の様子、収穫には力が必要で、どのタイミングで収穫するか、獲れたての食感の凄さなど、食べる心を育む食育の一環としてそれぞれのご家庭で楽しんでいただけると思います。また、エリンギィの栽培キットが販売できる準備が整いましたら、ご案内させていただきます。楽しみにお待ちくださいませ。
紅葉が美しい季節となりました。ドライブにも最適です。
八頭町にお越しの際は、北村きのこ園にもお立ち寄りください。工場見学やもぎ取り体験は事前予約が必要ですが、採れたて新鮮なエリンギィやえのき茸の販売は定休日以外事務所でおこなっています。お気軽にお越しください。